2011年3月11日、マグニチュード9.0の巨大地震と大津波が東北地方を襲いました。防衛省・自衛隊は発災直後から過去最大規模となる約10万人態勢で災害派遣活動を展開し、約1万9,000名の人命を救助しました。
陸・海・空の三自衛隊が一体となり、行方不明者の捜索、物資輸送、給水・給食支援、医療支援、入浴支援など、多岐にわたる活動を約半年にわたって継続。特に、福島第一原子力発電所事故への対応では、放射線という「目に見えない敵」と闘いながら、住民の避難支援や除染活動にあたりました。
被災地では、食事もろくに取れない過酷な状況の中、笑顔で住民に接する自衛隊員の姿が多くの人々の心を打ちました。ある避難所では、撤収する自衛隊員に向かって青年が駆け寄り「長い間、ありがとうございました!」と叫んで隊員の胸に飛び込み、共に涙したというエピソードが語り継がれています。
この経験は、多くの若者が自衛官を志すきっかけにもなりました。当時テレビで救助活動を見て感動し入隊を決意した隊員が、後の熊本地震や能登半島地震の現場で活躍するという、世代を超えた「想いの連鎖」が生まれています。
出典:防衛省「東日本大震災への対応」、復興庁「自衛隊・在日米軍からのメッセージ」等の公開情報からご紹介します。

