年間595回の緊急発進 ── 戦闘機部隊が24時間待っている理由

部隊・装備

国籍不明の航空機が日本に近づいたとき、最初に対応するのが航空自衛隊の戦闘機です。その戦闘機部隊を2分23秒で紹介する映像が、航空自衛隊チャンネルの「日本の空を守る7つの部隊(ユニット)」シリーズで公開されています。

航空自衛隊 広報用映像最新版「UNIT-2 戦闘機」/2分23秒

2025年度は595回。うち348回が南西

統合幕僚監部が公表した2025年度(令和7年度)の緊急発進実施状況によれば、航空自衛隊機の緊急発進は595回。相手別では中国機に対して366回、ロシア機に対して214回でした。

注目すべきは内訳です。方面隊別に見ると、北部航空方面隊165回、中部36回、西部46回に対し、南西航空方面隊が348回。全体の約6割が南西に集中しています。前年度の2024年度は総数704回でしたから、数としては減りました。それでも、1日あたり1.6回のペースです。

根拠は自衛隊法第84条

この任務の正式名称は「対領空侵犯措置」です。自衛隊法第84条に、外国の航空機が国際法規や航空法などに違反して日本の領域の上空に侵入したとき、着陸させるか、領域の上空から退去させるための必要な措置を講じさせることができる、と定められています。

報道でよく聞く「スクランブル」は、その一部である緊急発進の通称です。防衛白書には「対領空侵犯措置を行う能力を有するのは自衛隊のみ」と書かれています。

航空自衛隊の戦闘機部隊は12個飛行隊、戦闘機は約260機。F-15、F-2、F-35が千歳、三沢、小松、浜松、築城、新田原、那覇の各基地に配備されています。

「7つの部隊」の1本目としての位置

このシリーズは、航空自衛隊の機能を7つに分けてそれぞれ2〜3分で紹介するものです。戦闘機、航空警戒管制、飛行教導、高射、輸送、救難、広報。戦闘機はそのうちの1つでしかない、という構成自体がひとつのメッセージになっています。


※ 上記動画は、防衛省・自衛隊の公式YouTubeチャンネルが公開する動画を、YouTube標準の埋め込みプレーヤーにより表示しているものです。動画の著作権は防衛省その他の権利者に帰属します。
出典:航空自衛隊チャンネル (JASDF Official Channel)(https://www.youtube.com/@JASDFchannel)
※ アイキャッチ画像:防衛省・自衛隊ウェブサイト(https://www.mod.go.jp/asdf/equipment/index.html)、PDL1.0
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