造船所で完成した艦は、どの時点から「自衛艦」になるのか。海上自衛隊公式チャンネルの「艦Tube」が、引渡式と自衛艦旗授与式を6分31秒で解説しています。
【艦Tube】引渡式・自衛艦旗授与式解説してみた!/6分31秒
艦尾に旗が揚がった時点で、国際法上の軍艦になる
海上自衛隊の公式ページには、こう明記されています。「就役する艦艇は、艦(艇)尾に自衛艦旗を掲揚した時点で、自衛艦として海上自衛隊の編成に加えられると同時に、国際法上の軍艦として扱われることになります」。
境目がはっきりしている、ということです。完成したから自衛艦になるのでも、乗員が乗り込んだから自衛艦になるのでもない。旗が揚がった瞬間から。式の意味が、そこに凝縮されています。
引渡式は会社の式、自衛艦旗授与式は総監の式
この2つも、主催者が違います。海上幕僚監部が公表した護衛艦「なとり」の案内には、執行者がこう書かれていました。引渡式は三菱重工業株式会社の取締役社長、自衛艦旗授与式は佐世保地方総監。
時間割も公表されています。09時30分から5分間が引渡式、09時35分から10時22分までが自衛艦旗授与式。引渡しそのものはあっという間で、旗を渡す式のほうに時間をかけている。何が本番なのかが、時間配分に表れています。
自衛艦旗の形は、法令で決められている
自衛艦旗の交付は自衛隊法第4条に、交付先と制式は自衛隊法施行令第1条の2と別表第一に定められています。その別表には、こう書かれています。
横は縦の一倍半。日章の直径は縦の二分の一。そして「中心 旗の中心から左辺に縦の六分の一偏すること」。光線の幅と間隔は、それぞれ日章の中心から「十一度四分の一」に開いた広さ。
興味深いのは、条文に「十六条」という言葉が一度も出てこないことです。11.25度ずつ幅と間隔を取っていくと、結果として16本になる。数を決めているのではなく、角度を決めている。そして日章は旗の中央ではなく、旗竿側へ少しずれています。よく見ないと気づかない設計です。
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出典:防衛省 海上自衛隊 公式チャンネル(https://www.youtube.com/@jmsdfmsopao)
※ アイキャッチ画像:防衛省・自衛隊ウェブサイト(https://www.mod.go.jp/msdf/operation/index.html)、PDL1.0
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