90式より6トン軽い ── 10式戦車が積んでいるのは、装甲だけではない

部隊・装備

陸上自衛隊の4代目の戦車、10式戦車。43秒の紹介映像が、広報チャンネルの「陸上自衛隊装備品」シリーズで公開されています。

【陸上自衛隊】10式戦車/43秒

44トン、乗員3人、120mm滑腔砲

陸上自衛隊の公式ページに載っている諸元は、次のとおりです。乗員3人、全備重量約44トン、全長約9.5メートル、全幅約3.2メートル、全高約2.3メートル、最高速度約70キロメートル毎時。武装は120mm滑腔砲、12.7mm重機関銃、74式車載7.62mm機関銃。製作は三菱重工業と日本製鋼所。

この44トンという数字が、実は特徴のひとつです。平成22年版の防衛白書は10式戦車の特徴を列挙するなかで「重量は90式戦車より6t軽い44t」と書いています。新しくなって重くなったのではなく、軽くなった。

最大の特徴は、装甲でも砲でもなくC4I

陸上自衛隊の公式説明は、この戦車の最大の特徴をこう書いています。「最大の特徴はC4I(指揮・統制・通信・コンピュータ-・情報)機能で、陸自ネットワークに組み込まれ、戦車同士が情報を共有できるほか、普通科の野外コンピューターネットワークとも連接し、普通科部隊と一体化した作戦行動が可能となっている」。

戦車が単独で強いかどうかではなく、周囲とつながれるかどうか。平成22年版防衛白書も「単独でも能力の高い戦車が、さらに複数で、データ画像により状況をリアルタイムで共有しながら、より密接に連携した行動ができるようになった」と説明しています。43秒の映像には映らない性能です。

砲身まで国産にした意味

同じ白書には、こんな一節もあります。「10式戦車は、砲身も国産となったことで名実ともに国産戦車となりました」。そして「戦車を国産できる国は、世界でも米国、ロシア、イギリス、フランス、ドイツ、イスラエルなど数えるほどしかありません」。

整備が始まったのは平成22年度予算から。現有戦車の更新のため、という位置づけでした。


※ 上記動画は、防衛省・自衛隊の公式YouTubeチャンネルが公開する動画を、YouTube標準の埋め込みプレーヤーにより表示しているものです。動画の著作権は防衛省その他の権利者に帰属します。
出典:陸上自衛隊 広報チャンネル(https://www.youtube.com/@JGSDFchannel)
※ アイキャッチ画像:防衛省・自衛隊ウェブサイト(https://www.mod.go.jp/gsdf/equipment/ve/index.html)、PDL1.0
※ 本会は防衛省・自衛隊とは別個の民間団体であり、本記事の記述は当会によるものです。動画の内容に関するお問い合わせは防衛省・自衛隊へお願いいたします。
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